1949-04-25 第5回国会 衆議院 逓信委員会 第8号
一般会計におけるところの予算でわれわれの賃金労働條件は縛られておるから、從つて独立採算制といつても、かかる状態におけるところの独立採算制においては、とうていわれわれの要求を満たすものではないということについてわれわれの現在の状況について少し事情を申し上げたいと思うのであります。
一般会計におけるところの予算でわれわれの賃金労働條件は縛られておるから、從つて独立採算制といつても、かかる状態におけるところの独立採算制においては、とうていわれわれの要求を満たすものではないということについてわれわれの現在の状況について少し事情を申し上げたいと思うのであります。
從つて独立採算制の原則も、極めて悲観的な見透しが考えられるわけでありまして、かかる両法案が現在の國力に相應したものかどうか大いに疑問があると思うのであります。而もかかる厖大な機構の、両省設置法案を審議するには余りに日数が限られておりまして、而も各種の事情から修正案の提出もできないといつたような事情でありまして、我々この法案を審議する上におきまして、非常に遺憾に思う点が多いのであります。
國有鉄道といいますか、今度の公共企業体も相当赤字だろう、殊に運賃が政策的に定まる以上は、特にそうだろう、そういうお考えは私全然同感で、從つて独立採算制に向う理想を達成する日が非常に遠い先ではないかということは一つ考えられますが、と同時にそれこそ正に一つの企業体、新らしいパブリック・コーポレーションの一つの目的ではないか。
從つて独立採算制、経済的自主の観点から見て、一應國有鉄道みずからがその責任によつて運賃を決定するのが至当だと考えられまするが、たびたび申し上げました通り独占的な公共福祉の擁護から、國有鉄道の当事者の恣意に運賃の決定を任すことは、考えるべきことだろうと考えます。そうかといつて財政法第三條のように國会の議決を経なければならぬということは、度が過ぎておると思うのです。
從つて独立採算制をとらなければならぬという建前から、値上げをするのであるということを申されたことを記憶しておりまするが、岡田現運輸大臣は、國鉄事業に対して北村前運輸大臣と同じ見解をもつておるか。この点に対してお伺いいたしたいと思うのであります。もちろん社会事業でも慈善事業でもないという見解をとられるというのならば、その点に関して大いに考え方を違えなければならぬと考えるのであります。
從つて独立採算制は、ただいま私がきわめて簡単な例示をあげて申し上げましたような意味合においても、われわれは反対をしているのであります。從つて逓信省が逓省だけの会計で賄うもので、資金なりあるいはその他のものを出せということは、全面的にわれわれは賛意を表しがたいのであります。
從つて独立採算制も、われわれ労働者の立場からは全面的に反対しているのであつて、その範囲内において賄うというならば、先ほど申し上げたように、わずかではあるけれども、逓信当局が誠心誠意その再建を考えるようにして、廣告設定とかあるいははがき、封筒というようなものには廣告権を設定するとか、いろいろあると思いますが、くふうしないのであります。そういう点を私は指摘したいと思うのであります。
從つて独立採算制を樹立するためには、先ほど後藤さんも御指摘になりましたけれども、鉄道特別会計内部における経営の合理化ということが、まず取上げられなければならないと思うのであります。さらに鉄道特別会計におきまする物件費のうち最大の支出は石炭であります。
從つて独立採算制をとるという建前から申しますと政府から特別なる價格差補給をもらうというようなことでなくて、通常の消費者價格で石炭を買い入れて、それで独立採算をとれということを、ある意味において命ぜられておるわけであります。このことの考え方については、それだけ價格差の補給を政府がすることによつて、安い石炭を使えば、赤字が減る。